医療的ケアについて

 

日常的に医療的対応を必要としながら、在宅で生活する重度神経疾患児、障がい児が増加ししています。

これに伴い、教育や地域医療・生活の場における医療的対応のニーズが著しく増加しています。このような状況に対して、積極的なバックアップを行っていくことが、患児や、家族のQOLを支えていくべき専門医師、看護師の重要な役割となってきています。家族との連携の大切さは、いうまでもありません。医療従事者。教員、家族の協働が、とても重要なことです。

 主に、学校における、医療的ケアについて、その意義、法律的な面での現在の行政からの整理、教育の一環としての基本的在り方など基本的事項について考えていく必要があるのです。

これから、医療的ケアについて、順次勉強を深めていきましょう。

目を大切にしよう!

 

10月 10日は

目の愛護デーです!

季節は、あっという間に秋へと向かっています。朝夕と昼間の温度差が大きく、体調をくずしやすい時期でもあります。洋服は、はおれる者を準備し、自分でに中の衣服の調整を心がけていきましょう。

ところで自分の目を大切にできていますか?

自分の目を大切にできていますか?

 

<疲れ目の症状は?>

スマートフォン長時間の使用や、ゲームのしすぎ睡眠不足などで起こります。

頭が痛いと、うったえたり、頭痛持ちの方や、目が乾いて痛くなったり、肩こりや、吐き気、めまい、目の奥の痛みがある方は、心当たりがあるはずです。

驚いて、眼科に駆け込んだ人も少なくありません。自分の体を粗末にせず、大切にすることが重要です。日ごろの生活習慣を、どうぞこの機会に見直してみましょう。

不摂生は、万病のもとです!いつまでも若くしてはいられませんよ。自分の体は自分で守りましょう。失ってからでは、手遅れとなるでしょう。

私も、近眼です。物がよく見えず、本当に困難なことが多いです。

私の経験上、さらにみなさんに、お伝えでき、一人でも目の大切さがわかられたら、本当に幸いです

 

9月9日は救急の日

9月9日は救急の日です!

 

けがをすると、びっくりして驚き、何をしてよいかわからなくなり、

パニックになることがあります。

けがをしたときは、あわてる前に、最初に自分でできることがあるのです。

けがの悪化を防いだり、治りをはやめたりするためにも自分でできる手当を覚えましょう。

 

手当で覚える、5つの 「あ」

・「あ」らう⇒きれいな流水や汚れを洗い流す

・「あ」いしんぐ(冷やす)⇒氷や水などで冷やす

・「あ」っぱく(おさえる)⇒きれいなハンカチなどで

                 おさえ止血する

・「あ」んせい⇒動かさないで、静かにやすむ

・「あ」げる⇒けがしたところを、心臓より高い位置に

          上げる

医療的ケア教員講習

<講師>

喀痰吸引等の研修の講師は、医師、看護師(看護師、保健師助産師)などになります。医師の知識や技術の関する講師は、医師、看護職に限定されていますが、法制度や、倫理等に関する講義は医師、看護師に限定されていません。

 

<研修内容>

研修内容は、第1号研修、第2号研修と第3号研修によって異なります。

 

<第1号研修・第2号研修>

基本研修(講義50時間と演習)と実地研修に分かれています。基本研修は

第1号研修と第2号研修は、同じないようです。

実地研修では、第1号研修では喀痰吸引(口腔内、鼻空内、気管カニューレ内部)と径管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻径管栄養)のうち、特定された行為についておこないます。

講義が終了すると、その学習の習得度に関する確認(テスト形式で行われる)があります。

演習の習得確認は、実際に利用者に対する手順の習得という方法で行われます。この二つの条件を満たし基本研修を修了すると実地研修に進むことができます。実地研修の習得確認は実際に利用者に対する手順の習得という方法で行われます。

50時間の講義では、喀痰吸引と径管栄養について介護職などが実施できる行為について、安全に実施できるように、知識と技術を学びます。講義の科目は法令で定められていますが、

この科目を大別すれば総論と、喀痰吸引および径管栄養それぞれの行為に関する、知識と技術を学びます。

 

<第3号研修>

第1号研修・第2号研修と第3号研修の主な違いは、基本研修の時間数と内容および講師や

指導者が特定の者を担当する人々を中心として構成されていることです。基本研修の時間数は、講義8時間と演習1時間で実地研修に進みます。学習する知識や技術は、特定されている者の状態にあわせた内容や方法に特化されていることになっています。

つまり、第3号研修は特定されている者に対応する内容に限定されている点に特徴があり、第3号の認定証は特定されている者以外には適用できないものになっているのです。

 

 

 

医療的ケア 呼吸管理

 

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呼吸管理について

 重症心身障害児が学校生活を送る上で、呼吸が安定していることは必須条件

です。そのためには、重度児の呼吸障害とその対応について基本的な知識を

習得し、学校でできることから、実践していく必要があります。呼吸が楽になる

ために、日常生活で可能な対策は①喉を広げる、②胸を広げる・動かす

③痰への対応に整理できます。

 

医療的ケアとして口鼻腔吸引を実践する場合でも、基本的な考え方として、吸引しなくてもすむ状況をどのように作っていくかをしっかりとしっかりと実践し、その中で必要最小限の医療的な対応として吸引を行うような配慮が必要です。

 

 

 

学校における医療的ケア看護の要点

「学校における医療的ケア」についてお話します。

あまりなじみのない言葉ですが今後、看護の時代には、とても重要になってくる分野です。

興味のある方、ない方も、頭の片隅でもよいので、どうぞお気軽に読んでみてください。

 

  • 医療的ケアとは、気管切開部の衛生管理・導尿などの医療行為を指す。医療技術や在宅医療の進展、従来は医療機関で行われてきた「医行為」を本人や家族などが自宅において日常的な介護として行うようになっている。病院から在宅生活への移行の中で、家族などが在宅で行う行為を医療者は医療的ケアと呼ぶことが多いです。つまり、医療的ケアという言葉は、医療現場で定義されていないが日常生活に必要な医療的な生活援助行為全体を習慣的に指して理解していることが多いです。 

 

 

 定義 

   医療的ケアとは児童生徒の在校時間内において、日常的、継続的に行われている、痰の

   吸引、経管栄養、気管切開部の衛生管理、導尿等の医行為を指し、病気からの回復期な

   ど一時的に行う医行為、緊急時のみ行う医行為及び治療を目的とする医行為でないも

   のをいいます。ただし、本人が実施できる場合を除きます。

 

  • 医療的ケアを特別支援学校・学校で行う意義

     ★医療的ケアが必要な児童生徒の通学が可能になる。

  1. 食事、排泄、呼吸など的確な健康状態の把握や医療的ケアへの対応で生活リズム・生活習慣が確立され、子どもの欠席日数や事故が減るなど学校生活の基盤を充実できる。
  2. 安全な医療的ケアを受けることに3より安心が生まれ、より充実した教育を受けることができる。
  3. 生徒児童が教職員や看護師から「医療的ケア」を受けることにより、信頼関係が促進される。
  4. 保護者から離れて、教職員や看護師から「医療的ケア」を受けることにより、児童生徒の社会的自立が促進される。
  5. 「医療的ケア」のために、常に付き添わなければならない保護者の負担を軽減できる。学校において、「医療的ケア」を実施することにより、児童生徒にとってはもちろんのこと、保護者にとっても、教育する教論にとっても、安全で安心な教育環境が整い、看護師として良い教育に貢献できる。  

 

     ・特別支援学校において認定特定行為 業務従事者となる者は、医療安全

   を確実に確保するために、対象となる特定の児童生徒等の障害の状態な

   どを把握し、信頼関係が築かれている必要があることから、特定の児童

   生徒等との関係性が十分ある教員が望ましいことです。また、教員以外の者

   について、例えば、同様の関係性十分認められる介助員などの介護職員

   が担当することも重要です。

 

 

・学校における医療的ケアの内容(学校看護師が実施する医療的ケア)

    1. 痰の吸引
    2. 経管栄養
    3. 気管切開部の衛生管理
    4. 導尿
    5. その他医療的ケア支援委員会において実施可能であることを確認した 
    6.  
    7. 医行為(血糖値測定及びインスリンの薬物投与、酸素療法、人工呼吸器の管理など)

・ 医療的ケアは保護者または看護師が実施するが学級担任ができることは以下の通りである

・経管栄養の準備(スタンド・イリゲーター設置、必要な児童生徒の経管栄養剤の温め、児童生徒の姿勢を整える等)

・経管栄養中の健康観察・物品の後片付け

・胃ろうガーゼの取り外し(プールに入る時等)

・人口鼻が外れかかっている場合の付け直し

・吸入の介助(吸入器の把持、片付け)

・導尿の介助(必要物品の準備、片付け、体位の保持等)

・酸素療法(酸素濃縮機と酸素ボンベの接続つなぎ換え)など

 ※体調変化時に酸素流量を変えるのは看護師施行です

 

※学級担任が行える行為は、医行為でない生活援助行為に限られます

 

  

 

 ・看護師の責務とは

  ①看護ケアを状況に応じて正確に判断し、その判断に基づき実践ができ、実践結果を振り

    返り評価できること。

  ②状況の判断から実施結果の評価までの一連の過程で、児童生徒の健康問題に対する実

   践は、限りなく安全でかつ安楽であること。

  ③教育者が児童生徒と家族を支えて教育実践に責任が持てるように協力すること。

 

 

・ 事故を予防する

生命に影響を及ぼさず、健康障害の予防、健康の維持・回復・改善を促  すために、看護師は適切な観察、情報交換、連携を行って適切にアセスメントし、教員と協働して実施する。

事故の予防のために、子どもの状態把握や、適切なケア方法を共有することが大切です。まずは、緊急事態に至らないよう、日ごろの丁寧なアセスメントにより、また、教論と綿密にコミュニケーションをとって協力し合い、子どもの状態を緊急事態に至らせないよう予防する視点を持つことが重要です。子どもの身体状態の変化は、前後の状況との関連が大きい。子どもの状態を記録する際は、状況が分かるようにする。保護者と了解したケアの範囲で、子どもの状態にあった個別的なケアの向上に努めます。日ごろの日常生活の様子を十分に観察し把握したうえで、異常の早期発見に努める必要があります。

 

以上の内容から、学校における医療分野の必要性が、とても重要になってくることが分かるのではないかと思います。

命の重みは、一人ひとり、はかることはできません。

しかし、障がいがあっても、その子らしく、輝くことができるように精いっぱい、周囲の力を注ぎ、より、輝いた人生が送れるよう携わりたいと考えています。

 

貴重なお時間で、お読みくださり、ありがとうございました。 お疲れ様でした